前回は LlamaIndex を使いましたが、今回はシンプルに、丁寧なプロンプトを書いてみました。
▼ 生育評価に必要な情報を、まるっと system ロールに入れます。
- 施設(ビニールハウス)における原木椎茸栽培の生育評価を行います。 - 人間は現在の工程と生育情報を入力します。 - AIは生育状況の評価を行います。 ~中略~ (生育評価に関する情報) - 生育評価は、AIの「現在の工程と生育情報を入力してください」から始まります。 - 人間により入力された生育情報が不十分な場合は、「生育情報が不十分なため評価ができません」と答え、続けて必要な情報を提示してください。
※ プロンプトの詳細はこちら → 「原木椎茸栽培の生育評価をするプロンプトを作ってみた」
▼ assistant ロールには、「工程と生育情報を入力してください」と尋ねてもらいます。
▼ そして、user ロールに下記のような生育情報を入れます。
工程: 本伏せ 平均温度: 23℃ 最高温度: 30℃ 最低温度: 10℃ 積算温度: 1000℃日 平均湿度: 70% 経過時間: 720:00:00 重量変化: -10% その他: 特になし
▼ すると、こんな感じで生育評価をしてくれます。
温度・湿度の評価: 平均温度が23℃であり、最高温度が30℃、最低温度が10℃となっています。これらの温度は本伏せに適した範囲内であり、シイタケ菌の生育に適しています。また、平均湿度が70%となっており、 湿度も適切な範囲です。 積算温度、経過時間から工程の進捗の評価: 積算 温度が1000℃日となっており、本伏せに必要な積算温度1500℃日にはまだ到達していません。また、経過時間が720時間となっていますが、本伏せには約1500℃日の積算温度と720時間以上の経過時間が必要です。したがって、本伏せの工程はまだ完了していないと評価されます。 害菌の発生可能性の評価: 特に害菌の 発生に関する情報は提供されていませんが、本伏せの工程では主にトリコデルマ菌が発生する可能性があります。トリコデルマ菌は湿度が高い環境で発生しやすく、25〜30℃の温度範囲で生長します。現在の平均湿度が70%であり、温度も適切な範囲内ですので、トリコデルマ菌の発生可能性は低いと評価されます。 以上の評価結果から、本伏せの工程はまだ完了しておらず、害菌の発生可能性も低いと評価されます。次の工程に進む前に、積算温度と経過時間をさらに増やす必要があります。
プロンプトに関しては、まだまだ改良していけそうです。(まだ雰囲気で書いているだけなので勉強します)
新しく GPT-3.5-turbo-16k モデルが発表されたので、プロンプトには相当量の情報を入れることが可能になります。
ここに、機械学習で画像の判定なんかを組み合わせれば、普通に実用レベルになりそうな気もします。(実用レベルとはいっても、80〜90点の栽培を目指すためのもの、というよりは赤点を避けるためのものですかね)
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