先日、図書館のブックリサイクルにて昭和56年発行の「日本農業の動き 新しい農業経営像」という書籍を入手しました。
昭和56年というと約40年前になります。ちょうど両親が農業を始めた頃です。
両親がどんな風に農業に取り組んできたかというのは何となく聞いてはいますが、また違った視点から当時の状況を知ることができて非常に興味深いですね。
そして、もし自分だったらどんな農業経営をしただろうかと想像してみるのも楽しいです。
そんなわけで、読んでみました。
百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)
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まず感想として抱いたのは、日本の農業が抱えた課題感は根本的な部分で40年前から現在までほとんど変わっていないんだなということです。
まず感想として抱いたのは、日本の農業が抱えた課題感は根本的な部分で40年前から現在までほとんど変わっていないんだなということです。
ざっくり言えば、時代に合わせていかに経営規模を拡大して生産性を高めていくか、また担い手・後継者を確保していくかということですね。
一方で、これらの課題に対する取り組みは異なっています。
当時の焦点は、個別の経営体の活動への上乗せで地域がいかに連携していくか、そのためにどういった組織を作っていくかという部分にあったのかなと感じました。(あくまでこの一冊の内容から読み取ったところとして)
これらはやはり、現在と比較するとまだ余力(経営体数なり人手なり)があったからこそできたことですね。
おそらく今だと、個別の経営体がどう生き残っていくのかの議論が中心になるのではないかと思います。
ただ、その個別の経営も先人が作り上げた機能(産地なり組織なり)の上に成り立っていることが多々あるわけで、そう考えると先人への感謝は忘れてはいけないなと。
同時に、今ある機能をただ引き継ぐだけでは将来に対して不十分で、時代に合わせて変化させていくことこそ重要だと思いました。
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細かい部分で知らないことも多く、とても勉強になりました。たまにこういった昔の本を読むのもいいですね。温故知新。
ちなみに自分だったらということで考えてみると……空回ってバタりといっていたんじゃなかろうかという気がします。
ただ、もう少し遡って江戸時代ならいける気がします(根拠なく笑)。
百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)
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