2023年2月6日月曜日

【農業】これからの10年を生き抜くための経営方針

あまりにも社会の行く先が見通せない今日この頃。

これから家族経営の農業をどう舵取りしていったものかと、昨年末あたりからあれこれと考えていたのですが、ひとまず以下の3点を基本方針としていきたいなと思います。


① 自己資金の範囲で経営しつつ、効率化を進め、資金や労働力の余力を作り出していく。

② 余力をまた新たに農業、もしくは農業以外の事業に投下。ただし、状況の変化があったときに総崩れにならないように分散を意識する。

③ 新たな事業は、あらかじめ撤退ラインを決めておく。状況によっては、一時的に休むという選択肢も準備しておく。


前提として、就農後の7、8年くらいで、6次化を軸とした農業経営の土台を作った上での方針です。


家族経営の農業であれば、つまるところ生活費プラスアルファをいかに安定的に稼ぐかという話になります。「安定的に」というのが最重要ですね。いい時はいいけど、悪い時は悪いでは生活が破綻してしまいます。

生産規模拡大のために借り入れをして設備投資をしたものの、想定外の価格下落やコスト上昇により利益を圧迫。借金返済のため、赤字になっても売上は落とせず。こうなると、まさにジリ貧。進むも退くも……本当に厳しくなりますね。

1990年代末、中国産の輸入生しいたけが増加して価格が下落した際に、まさにうちが陥った状況です。そうならないための方針ということですね。

農業は制度融資が充実しており(補助や助成も)、新規就農時や規模拡大に際しては心強い一方で、やはり撤退はしづらくなるのが難しいところです。

法人として組織的に経営するのであれば、しのごもなく融資を使いこなしていく必要があるかと思いますが、やはり個人の場合は自己資本比率100%を基本にしたいところです。


直近の懸念事項としては、物流、エネルギー、資材類の高騰です。この辺りの着地点が見えてくると幾分マシになってくると思うのですけどね。

生き抜いていきましょう。


原木椎茸


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