肥料が高騰した場合、さわで影響を受けるのは主にお米です。
農水省の資料(18年産)によると、お米の生産コスト(自己資本利子・自作地地代・家族労働費除く)における肥料費の割合は概ね10%です。仮に価格が2倍になった場合、トータルコストは1.1倍になるということですね。その他、光熱動力費等のコストも上がっていきそうです。
1.1倍と言うと大した事なさそうですが、米価は下落していますから、状況はますます厳しく……といったところです。いや、実際10%増はけっこう大変です。100万円だったものが110万円ですからね。
そもそも主食用米については需給バランスが崩れダブついていますから、国内の農業全体の構造も変化させていかなければいけない状況なのですよね。
こうした中で一経営体としてどう舵を取っていくか……。さわでは、直接販売させて頂いているお客様の分は確保しつつ、加工用米(もち米)への転作を進めています。
話が逸れましたが肥料の方に戻りまして……一方で畑は、化成肥料をほぼ使用していませんので影響は限定的です。今後とも身の回りの資材を有効活用していきたいと思っています。具体的には米糠、もみ殻、廃ホダ木、廃菌床、雑草あたりですね。本を引っ張り出して改めて土の勉強しています。
変化というのは起こるときは急激ですね。農業に限らずでしょうが、なかなか難しい時代です。
しかしながら、だからこその面白味もありますし、今になって何年も前からの準備が活きている実感もあります。
できることをコツコツやっていくしかないですね。