2022年5月1日日曜日

徒然じゃない日々(12)

オーソドックス・スタイルの農業を考えると昨今非常に難易度が上がっているように感じる一方、農業を土地利用として捉えるとまだまだポテンシャルが眠っているように思います。

山の北側斜面とか。台風の山崩れで溢れた水路とか。畝単位のこまごました畑とか。ふつう、たぶん農業にはあまりうれしくない環境なんですが、さわでは宝です。

人と環境との相互作用の中でいい感じバランスが取れるところというのは、農業経営にとってもプラスに作用します。

観念的な話ではなく、例えば雨って大面積に均一に水を掛けてくれるんですけど、これ人工的にやろうとするとめちゃくちゃ大変なんですよね、時間も費用も。同じように、よりミクロに見れば山の北側斜面はノーコストで適度な日陰を作ってくれるし、溢れた水路は広い水辺を作ってくれます。

土地利用として最適化すれば、経営の効率化という部分でも大規模化された農業に引けを取らないんじゃなかろうかと(というより、大規模化が向いている作物、環境利用が向いている作物は別ですね)。

そうすると集落単位などある程度多様な環境がある中で営農する場合に、作物ありきではなく(ミクロな)環境に適した複数の作物の栽培体系を練り上げることが、長期的により強力な生存戦略になる可能性も無きにしもあらず……。

などと、考えたり考えなかったりのゴールデンウィーク序盤でございます。



せっかくスギ花粉が終わったのに、寒暖差がありすぎてくしゃみが出ます。


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