2021年2月22日月曜日

栽培データのオープンデータ化

自作スマート農業の取っ掛かりとして、昨年より原木椎茸栽培の温度等のデータを取り始めたところですが、想像以上に効果的だなというのが手応えです。


具体的に、現状認識している効果は、

① 栽培管理の精度向上
→ 数値化され、24時間リアルタイムで把握できるので、細かく、ブレなく管理ができる。LINE等の通知機能を連携させると便利。

② 暗黙知の形式知化
→ 経験的に行っていた作業を、ある程度論理立てて説明できるようになる。③につながる。

③ 栽培技術の向上
→ データを分析することで、栽培における試行錯誤を(ただの勘より)高い精度で行うことができる。確実に、無駄な失敗は減らせる。

と、いったところでしょうか。

まだまだ、1シーズン(途中)のデータですから、これからのデータの蓄積が楽しみです。


そして、この栽培データをオープンデータとして農業者同士で共有したなら、より一層の効果が期待できるのではないかと思うのです。

というのも、栽培データというのは単体では、まだそれほど価値のある情報ではないと思うのですよね。やはり、たくさん集まってこそ、分析の幅も広がります。自分だけなら1シーズンに1データしか取れませんが、100人いれば100データ取れます。

調べてみたところ、サービス単位で栽培データを共有して利用するものはあるようです。でも、これってオープンデータとして栽培データを共有する環境さえあれば、全然自前でもできてしまうことなのですよね。むしろ、自前で分析からやってこそ栽培技術として身になるのではなかろうかと思ったりもするところです。

もちろん、栽培環境も異なる中でバラバラにデータを取るとなると、栽培品目ごとに必要になるデータ項目や、属性の定義は必須になりますね。

いやー、できたら面白いなぁ。

ちなみに、WAGRI(「農業データ連携基盤」)よりは一階層現場寄りのデータですね。


と、こんなことを、ぽつぽつ考えておりまして、まずは近々さわの原木椎茸の栽培データをオープンデータにしようと思っています。

-----
・追記(2021-2-22)

テスト版として、原木椎茸の栽培データ(温度)を公開しました。→こちら
-----


・関連投稿



Twitter(@nkkmd)、Instagram(@nkkmd)も日々更新中です。