2018年3月10日土曜日

しいたけのきもち

原木椎茸

学生時代、「屋久島に行って縄文杉と会話がしたい」と言ったら、卒論の指導を教授に断られたということがありました。

当時、夢枕獏の魔獣狩りシリーズを読んでいて、その中で出てくる屋久島にどうしても行きたくなってしまって、卒論のタイミングだったんでちょうどよいから研究テーマにしてしまおうと思ったんですね。なめてますね。

ちなみに、その時は半分くらい本当にしゃべれてしまうのではなかろうかという気でいたんですよね。若いっておそろしいですね。

結局ほかの研究室に入り、縄文杉ではなくパソコン(主にPHPとMySQL)と友達になりました。

今、縄文杉としゃべれても花粉症の恨み節くらいしか出てきませんけども、しいたけとだったらしゃべってみたいですよね。

植菌の後だったら、ちゃんと原木食べてる?とか、ほかの菌にいじめられてない?とか。

発生の際には肉厚で身の引きしまったしいたけにするために、寒暖、乾湿差を与えながらゆっくりと時間をかけて大きくするのですが、考えてみればこれってしいたけ本人(本菌)にとっては大変そうですね。

それとも、サウナ的な感じで気持ちいいのでしょうか。

しいたけのきもちになって考える。2周くらい回って大事だと思うんですよね。

1年くらいしいたけ菌になってみたいですよね。