最近考えているのが、いつかやって来る大きな災害や不作に対してどう準備するか。
収量の減少のみならず、災害であれば圃場や施設、機械等への被害も考えられます。
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2011年には、東日本大震災と原発事故により生産基盤そのものが揺らぐという経験をしました。そこで取り組んだのが6次産業化。とりわけ「加工」でした。
自前生産、自前加工を基本とし、加工の付加価値によって売上高と利益率の向上を図る。そして、万が一災害や不作等で自前での生産ができないという状況になっても、加工品であれば材料を調達して作り続けることができると考えました。
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今、改めて災害や不作に負けないたくましい農園作りについて考えてみると、
・圃場や施設の整備
・資機材の整理整頓
・暴風雨、大雪等想定できる災害に対してのあらかじめの対処
・不作の場合の商品の確保
・経営の安定化
などなど、できることはたくさんあるかと思います。
もちろん、どんなに準備をしたところで想像を絶する事態は起こり得るもので、そのことを肝に銘じつつ、一つ一つ準備していきたいと思います。
実感として、こうした準備は普段の農業の中にも良い影響があるように感じています。例えば、圃場や施設の整備による農作物の品質・収量の向上。整理整頓により経費的・時間的ロスの減少など。GAP(農業生産工程管理)にも通じる部分かもしれません。
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自然の恵みと脅威、しっかり相対していきたいと思います。あと一番大事なのは健康ですね。よく働き、よく休む!
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