2014年8月4日月曜日
敵か、味方か、マメハンミョウ
田んぼのカメムシ対策に畦畔の草刈りをしていたら、ホタルのようなハチのような変てこな虫が一部に大量発生していました。
何だこいつは・・・。
そんなわけで調べてみたところ、コウチュウ目ツチハンミョウ科のマメハンミョウ(Epicauta gorhami)という虫でした。
最近「マメ」と付くと途端に愛着がわいてしまうのですが、マメの名が付く通りダイズ、アズキ、インゲンなどのマメ科の植物をはじめ、ジャガイモ、ナス、ニンジンなどの野菜の葉を食い荒らすそうです。さらに体液にはカンタリジンという成分の猛毒をもっているとのことなので、間違っても触らない方がいいみたいです。
触らない方がいいみたいです・・・。
畦畔の草が刈られたことで食欲の矛先を稲に向けられると困るのですが、マメ科の植物を食べるということなのでもしかして田んぼの中に生えてくる厄介なアズキを食べてくれたりするんじゃないかという浅はかな期待が少しあったりなかったり。そうであればアズキを抜く手間が省けるんですけどね、とか・・・。
実際に幼虫の時期にはイナゴやバッタの卵を餌とするため稲にとってはいい虫という一面もあるそうです。生き物の世界はおもしろいですね。
中村 彰宏
植物の病害虫百科: 植物の病害虫その知識と予防
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