2013年10月7日月曜日
崩れた大谷石で花壇を作り、コケモモのジャムを作るのです
震災の際に崩れてしまった大谷石で花壇を作り、コケモモを植えてみました。日本ではあまりなじみのないコケモモですが、酸味の強い実をつけるので、ジャムや砂糖煮、果実酒などとして利用できるそうです。
崩れた大谷石、いくつかはバーベキューサイトとしても使っているんですが、未だ大部分はこの草薮の中に埋もれています。石としては軽い石ですが、人手で動かすためにはやはりそれ相応のモチベーションを必要とするほど重いのです。今回はコケモモのおかげでモチベーションの部分をクリアしました。
石の移動は、一輪車です。写真のように落ちた衝撃で割れてしまったものの多くありました。花壇を作るのは50m先くらいなので、せっせと運びます。
少し地面を掘って、石を組んでいきます。割れた石も組み合わせるといい味を出します。これから雨と風に打たれ、少しずつ花壇として馴染んでいくことでしょう。
花壇を作る場所は、以前、廃ホダ(使えなくなったシイタケのホダ木)が積んであった場所なので、薄く残ったかすの中にはカブトムシの幼虫や太いミミズがうじゃうじゃいました。カブトムシの幼虫って、この時期にはもうそこそこのサイズなんですね。
花壇内に土を入れ、コケモモを定植。コケモモは生長しても30cmほどの高さにしかならないので、あまり大きくない花壇にはぴったりです。もともと北欧などの寒い地域の森林で育つ植物で、栽培して収穫するというよりは、自生しているものを採集するのが普通らしいので、この辺りの気候であれば比較的何でも育つのではないかと甘く考えています。
ということで、コケモモ花壇の完成です。ものすごく中途半端に見えますが、筋肉と腰が限界を迎えたため、コケモモ3株のスペースだけ確保して今回は終了です。さぼらずに、少しずつ拡大していきます、必ず。(なんとなく、この未完成の花壇にも趣を感じますが。)
そういえば、なぜコケモモなのかですが、昔、海外の小説か何かを読んだ時に「トナカイがコケモモを食べて、にょろにょろ」みたいな描写があり(うろ覚え)、ずっと食べれる"苔"だと思っていたんですが、実は苔ではなく常緑の小さな木であるという事実を、つい先日、苗を販売しているところを発見すると同時に知るに至り、珍しいし、おもしろそうなので育てることにしました。よさそうであれば今後も増やしていきたいと思います。
コケモモの実りは秋頃です。来年のジャムを楽しみに1年間大切に育てたいと思います。
中村 彰宏