クズやママコノシリヌグイなど往々にして厄介な蔓性の植物ですが、使い始めて年数の浅い畑にはカナムグラという蔓性の植物がすぐに蔓延ってきます。
蔓が分枝して周りの植物に縦横無尽に絡み付きます。あまりに滅茶苦茶に絡み付くので、草刈機を使っても刈り取るのには一苦労します。
カナムグラの恐ろしいのが、この茎から葉柄にびっしりとついた強靭な棘です。間違えて肌を擦ると血が出るほどです。暑くて半袖で作業しているときなど、気が付くと腕が擦り傷だらけになっていることも。
葉は天狗の団扇のような形をしています。
こんなに困った植物なのですが、実は生薬として利用されることもあるそうです。昔の人は何でもよく使いますね。それから、雌雄異株で雄株から飛ぶ花粉は秋の花粉症の原因にもなるそうです。一年草なので、受粉する前にしっかり取ってしまうことが肝心ですね。
追記(2013-9-12)
雄花。揺するとかなりの量の花粉が落ちてきます。
雌花。雄花の方が目立つので探すのに少し掛かりました。
中村 彰宏