山の登り口で見つけたのは、タバコの木。もちろん、本物のタバコはナス科タバコ属の一年生草本ですので、本物のタバコではありません。
葉はこんな感じです。
枝を切ってみると、芯に白いスポンジ状のものが詰まっています。
そのスポンジ状のものを細い枝などを利用して押し出していきます。
こんな感じで逆側から押し出せます。
すっぽり取り出せました。つまり・・・。
こういうことです。
火を点けたら吸えるとかそういうのは全くなく、ただただ見た目を楽しむのみなのです。昔はこんなことやって遊んでいたそうです。いやはや、しょうもないですね。
4月頃に咲くキブシの花 |
このタバコの木の本当の名前はキブシと言って、去年このブログでも紹介しました。4月頃に小さな黄色い花が垂れ下がって咲きます。
ちなみに、スポンジ状の部分は「随」と言います。燈台を使っていた時代には灯心として利用されたそうです。また、一番上の写真に写っている実は染料の原料になり、ヌルデの五倍子(フシ)の代用品とされたそうです。
中村 彰宏