近頃は、暖かいのか寒いのかなんだかよくわからない天気ですね。
先日のことですが、暖かくなって田の水が蒸発したところに冷たい風が吹いてもの凄い霧が立込めました。写真のように霧の晴れた後も、空が重たく曇っていました。
田植えを間近に控えた田では、張られた水に漂って、端っこに藁が溜まっています。
よくよく見ると、そんな藁に混じって黒くて丸い塊りがあるのがわかります。これはクログワイ(漢字で書くと「黒慈姑」)というカヤツリグサ科の植物の塊茎で、このクログワイを放っておくと稲が負けて収量に影響します。そればかりか、収穫の際には稲刈り機に絡まって足を引っ張るという、まさに水稲の天敵といっても過言ではない、とても厄介な植物なのです。
中村 彰宏